無電柱化

投稿日: カテゴリー: ライフライン設計
無電柱化された商店街の事例(自社撮影)

今回は、弊社が取り組んでいるインフラストラクチャーの設計や維持管理などの数ある業務の中で、
「電線共同溝」について取り上げます。

道路上の「無電柱化」の工事が各所で進められています。
「無電柱化」の工事は、電柱に架設されている電力や通信のケーブルを地中の「電線共同溝」に格納後、電柱を取り除く手法が一般的です。道路から電柱が無くなることで、「道路景観向上」、「震災時の電柱倒壊による被害拡大の防止」、「歩行者の安全、円滑な交通確保」等のメリットがあり、弊社でもいくつかの設計事例があります。

「電線共同溝」の設計段階における主な注意点は、以下のとおりです。

・既に埋設されている都市ガス、水道、下水道等のライフラインと電線共同溝の埋設位置の調整
・歩道上に設置する変圧器等の機能を持つ地上機器の位置の調整

設計段階では、既存のライフラインの埋設位置について、台帳等の資料を入念に調査するとともに、弾性波探査や試掘等を行い、既存埋設物の位置を直接把握して、工事中の手戻りを極力無くすように努めています。地上機器については、自動車走行の支障になることがあるため、地域の住民の意見を聞きながら設置位置を決めていきます。
また、地上機器については、照明柱の上部に設置する柱体方式を採用する場合もあります。

無電柱化工事前後
       【整備前】                      【整備後】
出典:東京都建設局のサイトより

写真は、東京都建設局HPより抜粋した川崎街道の日野市高幡付近での電線共同溝整備前、整備後の状況を示しています。
2020年の東京オリンピックに向け、東京都内でも無電柱化工事が進められています。
より良い街づくりに少しでも貢献できるようにさらに努力していきます。