騒音について

投稿日: カテゴリー: 環境測定

今回は、もっとも身近な公害と言われている「騒音」を取り上げたいと思います。
身近に感じる音として、鳥や虫の鳴き声、風や雨音のような気象により生じる音、工場、建設工事、自動車、鉄道、航空機等から発生する人工的な音までと、いろいろあります。

音は人の価値観の違いや状況等によって感じ方が変わります。同じ音でも快く感じる人もいれば不快に感じる人もいますし、昼間と夜間では周囲の状況が変わるため感じ方が変わってきます。

騒音とは「好ましくない音」の総称で、無い方が良いとされる音です。生活騒音、工場騒音、建設騒音、道路交通騒音、鉄道騒音、航空機騒音、近接騒音等、その発生源に応じて分類がなされています。

騒音は、騒音レベルと呼ばれる物理量でその大きさを表します。
騒音レベル単位はdB(デシベル)で表され、その大きさの目安の一例として、下図に示すものがあります。

                  出典:「全国環境研協議会 騒音小委員会」

音の感じ方は価値観や状況によって変化するため、騒音が「感覚公害」と言われる所以です。
単に「うるさい」という理由で、対策・対処を行っていればきりがありませんが、一定の基準は必要です。

そこで、いくつかの法令に基づく規制基準が設定されておりますが、その一つとして、環境省が定める「環境基準」があります。
環境基準とは、「人の健康の保護及び生活環境の保全のうえで維持されることが望ましい基準」として定められています。

当社では、騒音の調査・分析・評価の業務を実施しており、一つの目安として環境基準との対比を行なっております。
次の機会に、当社の調査業務を通じ、調査・分析・評価方法を示したいと思います。